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学校紹介


答志島

 答志中学校がある離島・答志島は、鳥羽市佐田浜港から北東へ2.5キロ、市営定期船で約20分の伊勢湾口に位置します。美しい自然と豊かな海の幸に恵まれた答志島の歴史は古く、古墳群や九鬼嘉隆の首塚などの史跡が現存し、『万葉集』にも柿本人麻呂によって「とうし(=たふし)」が詠まれた歌があります。また寝屋子制度や神祭など特有の伝統文化が、今に受け継がれています。

鳥羽市立答志中学校 

所在地

〒517-0002 三重県鳥羽市答志町2220-5 ☎0599-37‐2033

生徒数

令和6年度 全校生徒26名(1年生8名、2年生9名、3年生9名)

部活動

ソフトボール部
バドミントン部
野球部
剣道部(特設)

日課表

令和6年度 日課表

学校経営方針

学校経営方針

特色ある学習

Ⅰ ふるさと学習

  「地域の環境(人・もの・仕事・自然)に学び、ふるさとの良さに気づ  
 き、ふるさととそこに暮らす自分に自信をもち、誇りに思う心を育てる」 
 ことをねらいとした学習です。主に、総合的な学習の時間を使って、
 1年生 わかめ養殖体験学習(4月~1月ごろ)
 2年生 島内職場体験学習(8月上旬)
 3年生 藻場再生事業体験(4~5月ごろ)
 に取り組みます。 

① わかめ養殖体験学習

 答志島で行われている「わかめ養殖」について、PTAわかめ委員さんを中心に、保護者・地域、鳥羽伊勢漁業協同組合和具浦支所のご協力を頂き、わかめの種付け~刈り取りまでを見学・体験させていただきます。基本的に
1年生が見学・体験・発表しますが、刈り取りについては、2年生と小学校高学年生も一緒に行います。
4月後半【R6:4/26】種付け見学
 和具港にある小屋の前では、水槽にたっぷりと海水がはられ、その中に数十個のメカブが投入されます。水温が16℃以上になると、メカブから遊走子が出ます。透明だった海水は、みるみる遊走子で茶色く濁ったように見えます。その水槽の中に細い糸を浸け、遊走子を定着させます。これが「種付け」です。
生徒達は、様子を見学したり、質問をしたり、または、動く遊走子の様子を電子顕微鏡で観察したりします。
6月上旬【R6:6/7】水換え見学
 定着後、暗く静かな小屋の中で、わかめはしばらく大きくなるのを待っている状態が続きます。程よく大きくなり海の中でも丈夫に育てる時期まで、約5か月ほど(11月頃まで)、水槽の水を時々換えてもらって栄養を取りながら過ごします。水換えの様子を見学させていただき、また、ロープを少し切っていただいて、形になっているわかめの赤ちゃんを電子顕微鏡で観察します。
11月上旬【R6:11/12】種巻体験
 小屋の中で、じっと時を待っていたわかめの赤ちゃんが、なんとか肉眼で確認できる大きさになり、海水温が下がり適温になった頃、いよいよ沖での作業を体験します。
 まずは、陸で、種糸(赤ちゃんが付いている茶色く見える糸)を、作業がしやすいように巻き取ります。それを持って、船外機に乗せていただき、沖へ向かって出航します。船外機で7分ぐらい走った場所・答志島と菅島との間の海には、あらかじめ、太いロープと浮きと錘で場所が設置してくれてあります。その太いロープへ、持ってきた種糸をくるくると巻き付けていきます。揺れる船外機の上での作業は、いくら秋晴れの凪の日とはいえ、揺れます。船酔いと格闘しながら、なんとか巻き付けることができました。

② 島内職業体験学習

 1人1体験先を基本とし、答志島の中で2日間、2年生が職業体験学習を行います。(定期船での体験を希望する場合は、佐田浜港での体験の他に定期船に乗るので、答志島外にはなってしまいます。)
 職業や職業観を学ぶことはもちろん、島の人たちの思い・在り方、人情に触れ自分の将来を思う、貴重な体験をさせていただきます。貴重な2日間です。
令和6年度体験先一覧【R6:8/6~9…体験先によって、若干日程に違いがある】
〇答志漁協和具浦支所  〇答志保育所   〇答志郵便局  
〇鳥羽市営定期船課   〇まるみつ寿司  〇やまや
〇旅館 寿々波     〇旅館 美さき  〇旅館 中村屋

③ 藻場再生事業活動体験

 答志の「藻場造成活動」2005年~5年にわたる活動が評価され、2009年には、農林水産祭で天皇杯を受賞し、その後もいくつかの賞に輝いています。 答志中学校3年生は、2010年から答志漁協答志支所青壮年部のご協力のもと、この「藻場再生事業活動」を体験させていただいています。
 答志の藻場再生は、コンクリートなどの人工物による大規模造成ではなく、自然界にある岩石と木片を使い、人の手で海藻を増やしていくところが特徴的です。
5月上旬【R6:5/14】モルタル付け
1日目は岩石にモルタルで木片を固定するための針金を取り付ける作業を体験します。
5月下旬【R6:6/4】沖出し
モルタルが十分乾燥してから、2日目は、岩石に取り付けた針金で、木片に定着しているアラメを固定し、その岩石を沖へ運び、海へ投入する体験をします。